Knowledge of label paper quality (base material) and glue技術解説
<おことわり>
本資料を作成してから時間が経過している場合がありますので、最新の情報を反映していない部分がございますが、引き続き掲載させていただきます。必要に応じて最新の情報をお調べ頂いた上で、ご活用いただければ幸いです。
Label Knowledgeラベルの紙質(基材)と糊質の知識
ラベルの基本構成
ラベルの基材・接着剤の選択
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- 感熱紙(ダイレクトサーマル紙)
一般的に熱・光・可塑剤に弱く長期保存される
ラベルには不適当です
- インクリボンによる熱転写用基材 一般ラベルと比較すると表面平滑性が良く印字印刷適正の優れたラベルです。
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- 使用環境による耐性(耐熱・耐候・耐水・耐薬品など)
- ラベリングマシン適合性(剥離紙も重要)
- 質感(意匠性)
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▲上記内容を考慮しラベルの選択をします。
1.ラベル基材の主な種類と特長
紙基材
コート紙 |
表面が滑らかで印字・印刷適正に優れています
(上質紙表面にコート) |
上質紙 |
代表的に使用されているのがコピー用紙です。
一般的には、 印字印刷適正は良くありませんが、 ラベル用としては印字適正をアップさせた紙を使用(厚さ・色が選択できます)他に感熱タイプもあります |
キャストコート |
コート紙より一層表面に艶があり印字印刷適正に優れています |
再生紙 |
古紙を再生した紙を使用 |
無塵紙 |
表面がこすれても微紙粉などの発塵を押えクリーンルームなどで使用 |
含浸紙 |
上質紙に樹脂を含浸させラベルの強度、耐水性を高めたタイプ |
上記紙基材は、主に物流・流通(値札類)・一般在庫管理など、屋内での使用が一般的です
フィルム基材
ポリエステル |
透明なラミ用と白・白マット・アルミ蒸着があり 耐熱・ 耐水・耐薬品性に優れています。 |
ポリプロピレン |
透明性・耐水性に優れ、主にラミ用として使用 |
ポリスチレン |
白・透明があり被着体と同質・同素材のリサイクルラベルに使用 |
塩化ビニール |
耐候・耐水性に優れ、屋外ステッカーなどに使用 |
合成紙 |
主原料はプラスチックで、白さ、不透明度、印刷適正に優れています。只、熱転写プリンター用と一般用、及び感熱タイプがあります。 |
ポリイミド |
耐油・低温、高温での安定性に優れ、主に工場での バーコードを使用した、工程管理ほかに使用 |
特殊 |
サテン・不織布、超耐熱ラベル(5~600℃)ほか、 特殊な用途で開発された素材が各種あります。 |
フィルム基材は、基材の特性である耐熱性・耐水性・耐薬品性・耐油性・等を活かし医療管理業務・工場での工程管理等特殊環境でも使用されます。左記サンプル例では、薬品缶ラベルや機械表示(ネーマー)にも使用されています
2.ラベル粘着材(糊)の主な種類と用途
一般的に粘着材は、被着体(貼付けるもの)、貼付け時の温度、貼付け後の時間によって粘着性は、異なります。 以下は、標準的な特長を記します。又特別加工では粘着剤の厚みを変える事で、違った効果が得られる事もあります
特殊接着剤として、耐溶剤タイプや、超耐熱(5~600℃)タイプなどがあります。ラベルプリンターで御使用になる、 特殊タイプでは、基材・接着剤・インクリボン・被着体・ラベルプリンター等の組合せが重要な選択のポイントとなりますのでご注意下さい。
3.剥離紙・剥離フィルムの選択
各種剥離紙には、2種類あり
- ベース台紙にPEをラミネートしシリコン樹脂をコートした剥離紙
- ベース台紙にクレーコートしその上にシリコンコートした剥離紙
(2.は再生紙の原料としてリサイクル利用出来るタイプです。)
ご注意 ラベルプリンターでのラベルピッチ計測には、透過式と反射式があります。
- 透過式プリンターでは、台紙の厚さ、色によって影響される為ベース台紙には、グラシン紙の剥離紙が、一般的に使われています。
- 反射式プリンターでは、裏面にアイマークを印刷しピッチ計測をします。